やったこと
悠紀建設株式会社が「2026年度工場改修補助金・助成金」を解説した。2026年度から「ものづくり補助金」が「中小企業新事業進出補助金」と統合・リニューアルされ、設備投資と工場改修を一括で申請できる「新事業進出・ものづくり補助金」がスタートした。省エネ系の主力制度「省エネルギー投資促進支援事業」と合わせて、補助額・補助率・スケジュール・申請ポイントを網羅的に整理した。
具体的な手順・工夫
【制度①】新事業進出・ものづくり補助金(2026年度版)
対象:中小企業・小規模事業者(製造業・サービス業等) 補助対象経費:機械装置・システム構築費(IoT・AI活用含む)+新設備導入に直接必要な改修・増設工事費用
- 「新設備を導入するために必要な床の補強」「クリーンルーム化」等、事業目的に直結する改修が対象
- 「単なる建物の老朽化補修」は対象外
補助額・補助率:
- 上限:100万〜3,000万円(大幅賃上げ特例適用で最大4,000万円)
- 補助率:原則1/2(小規模事業者・再生事業者は2/3)
2026年度申請スケジュール:
- 第23次公募(ものづくり枠):2026年4月3日〜5月8日締切(採択発表:8月上旬予定)
- 第4回公募(新事業進出枠):2026年5月19日〜6月19日締切(採択発表:9月頃)
- 次回(第24次・第5回)は2026年秋頃(9〜10月)開始予定
申請ポイント:
- 「DX・ロボット導入による人手不足解消」を組み込むと2026年度は高評価
- 賃上げ計画(給与支給総額増加・事業場内最低賃金引き上げ)を数値で明示することが必須
- 申請にはGビズIDプライムが必要(取得に2〜3週間かかるため公募前に準備)
- 採択後の実績報告まで見据えた認定支援機関(商工会議所・金融機関・士業)との連携を推奨
【制度②】省エネルギー投資促進支援事業(SII執行・2026年度版)
対象:製造業の中小企業・大企業 補助対象:高効率ボイラ・空調・生産ライン電化・燃料転換機器・自家消費型太陽光・蓄電池・バイオマスボイラ等
補助額:
- 工場・事業場全体の省エネ:最大15億円
- 設備単位の更新:最大1億円
補助率:
- 中小企業:1/2〜2/3(電化・非化石転換を伴う場合は高率)
- 大企業:1/3〜1/2
2026年度スケジュール(予想):
- 公募開始:2026年2〜3月頃
- 申請締切:公募開始から約1〜2ヶ月後
- 採択結果:申請締切から約1〜2ヶ月後
申請ポイント(2026年度):
- 単なる機器更新だけでなく「非化石エネルギーへの転換」や「エネルギーマネジメントシステム(EMS)との統合」を含めると評価が上がる
- LED+高効率空調+ボイラ転換を1申請にまとめると省エネ効果が大きく見え採択率向上
得られた結果
2026年度は2制度を組み合わせると「設備導入コストの1/2〜2/3を補助」できる。製造業の工場改修では①ものづくり補助金で生産設備更新+改修工事費を回収 → ②省エネ補助金で空調・ボイラ等の高効率化コストを回収、という二段活用が最大効率。採択後の実績報告(施工→報告→補助金入金)スケジュール管理が脱落防止の最重要ポイント。
他社が参考にすべき点
- ものづくり補助金は「設備導入+それに必要な改修工事費」をセットで申請できるため、LED更新・クリーンルーム化・省エネ設備更新を一括で計上する
- GビズIDプライムは取得に2〜3週間かかるため公募開始前に必ず準備する
- 省エネ補助金は年度前半に公募されるため情報収集を年明けから始める
- 採択後の「施工→実績報告→補助金入金」の3ステップスケジュールを採択直後に担当者へ割り付ける(報告漏れが最多脱落理由)
