やったこと

環境省「工場・事業場の脱炭素化推進支援サイト」(2026年8月3日更新)に掲載されている令和8年度予算補助事業の内容を整理し、工場・事業場が活用できる補助金と算定ツールを体系化した。

具体的な手順・工夫

SHIFT事業(脱炭素技術等による工場・事業場の省CO2化加速事業)

  • ①省CO2型システムへの改修支援(補助率1/3・上限1〜5億円)
    • CO2を工場・事業場単位で15%以上、または主要システムで30%以上削減する電化・燃料転換・熱回収等の設備導入
    • 対象外: 蒸気/空調/給湯/工業炉/CGSの単純高効率化改修
    • 複数事業者の共同申請や既存システムへの追加導入も可
    • 期間: 3カ年以内
  • ②DX型CO2削減対策実行支援(補助率3/4・上限200万円)
    • DXシステムを使った中小企業の設備運用改善・即効性ある省CO2化
    • 運転管理データに基づく改修設計のモデル事例として支援
    • 期間: 2カ年以内

Scope3排出量削減のための企業間連携補助(令和8年度新設)

  • 「GX率先実行宣言」実施企業が代表となり、連携企業のCO2排出量削減設備を支援
  • 補助率: 中小企業1/2、大企業1/3(GX宣言+3,000t-CO2/年以上削減なら1/2)
  • 連携企業に30%以上の省CO2効果が見込める設備が対象
  • 代表が大企業なら連携先2者以上、代表が中堅・中小なら連携先1者以上で申請可

CO2削減効果算定ツール(無償・Excel) 環境省が提供する設備別ツール:

  • 空調機の燃料転換・電化・高効率化
  • ボイラーの燃料転換・電化(ヒートポンプ給湯)
  • 工業炉の燃料転換
  • 変圧器・冷凍冷蔵設備・空気圧縮機の高効率化

活用法: 導入前に削減量をExcelで試算 → 申請書の効果見込みとして使用可。

得られた結果

SHIFT事業の活用で、工場単位でのCO2排出量を15〜30%超削減した事例が環境省CO2削減事例集(SHIFT事業ウェブサイト)に多数掲載されている。

他社が参考にすべき点

Scope3連携補助金は「GX率先実行宣言」をした企業が代表になれる仕組みで、大企業が中小サプライヤーの設備投資を補助金でフォローしながら自社Scope3削減目標を達成できる新しいスキーム。製造業の購買・調達部門がサプライヤーに連携を打診する際の具体的な補助金根拠として活用できる。